香水の失敗しない選び方とは?香り選びで気をつける5つのこと
失敗しない香水選び5つのポイント
この記事では香水選びを失敗したくないあなたのために、300種類以上の香水を試してきた香り研究所編集部スタッフが香水を選ぶ際の5つのポイントについてご紹介してまいります。
初めて香水を購入する方も、香水を新調したいとお考えの上級者の方も是非一度この5つのポイントをご確認ください。
自分に合った香水を見つける
香水を選ぶ上で最も重要なのは、自分の体質に合った香りを見つけることです。同じ香水を付けても、人によって香りの出方や持続時間が全く異なります。
自分に合う香りを探すには、まずは自分の好みをしっかりつかむことが大切です。フルーティー系、フローラル系、ウッディー系など、自分が好む香り系統を意識してみましょう。
次に実際に試香するのがおすすめです。ひじ内側の血管に近い部分に香水を塗り、香りの変化を30分以上楽しみながら、自分の体質に合った香りかどうかを確かめていきます。気に入れば、さらに長時間付けて確認するのも良い方法でしょう。
自分に合わない香りは、時間が経つにつれ酸っぱかったり、ケミカルっぽくなったりして不快になることも。体質に合った香りは、最初の印象からずっと心地よく香り続けられます。試し続けることで、自分に合った香りを絞り込めるはずです。
シーンや目的に合わせて選ぶ
香水は、シーンや目的に合わせて使い分けるのがベストです。例えば就活や仕事用なら落ち着いた香り、デートならより華やかで魅惑的な香りを選ぶなど、TPOに合わせて香りを変えていくことが大切です。
就活や仕事といった製汗の多い場面では、爽やかでさわやかな柑橘系や清潔感のあるグリーン系の香水がおすすめ。一方デートやパーティーなら、セクシーでゴージャスなフローラル系やスパイシーな香りが魅力を引き立ててくれます。
また、アクティブなスポーツシーンにはさっぱりとしたシトラス系、優雅なディナーシーンではリッチでエレガントなウッディー系など、シーンに合わせた香り選びを意識するのがポイントです。
同じ香水でも、シーンや気分によってイメージが大きく変わります。目的に合わせて複数の香水を使い分けるのが、上手な香水の楽しみ方と言えるでしょう。
季節やTPOを意識した香水選びを
香水を選ぶ際は、季節やTPO(時と場合)を意識することが大切なポイントです。
夏場は軽やかでさわやかな香りの方が疲れにくく、汗をかいても気になりません。柑橘系やグリーン系、フルーティフローラル系など、清涼感のある香りがおすすめです。
一方、冬場はリッチでスパイシーな香りの方が心地よく、ウッディやスパイシー、アンバーなどの深みのある香りがぴったりです。
また、就活やオフィスカジュアルなら控えめな香りを、ドレスアップして外出するなら華やかでゴージャスな香りを選ぶなど、TPOに合わせた香りの選び分けも必要不可欠です。
シーンに合わない香りだと、かえって気まずい空気を演出してしまう恐れがあります。季節感やTPOを意識しながら、自分に合った香りを上手に使い分けることが大切なポイントなのです。
ブランドイメージで選ぶ
香水を選ぶ際のポイントとして、ブランドのイメージやコンセプトを意識するのも一つの方法です。
例えばディオールは、フェミニンでゴージャスなイメージが強く、大人の女性の魅力を引き立ててくれる香りが多いです。一方クロエは、ガーリーでナチュラルなイメージのブランドで、甘くてフレッシュな香りが特徴的です。
このようにブランドごとに、それぞれ異なるイメージやコンセプトを打ち出しているので、自分の求めるイメージに合わせて香水を選ぶのがおすすめです。年齢層や好みのスタイルにフィットするブランドの香りを選べば、失敗しづらくなります。
また一部のブランドは、オードパルファン、オードトワレ、コロンなどの香水の濃縮度や持続性の違いもあるので、そういった点も意識して選ぶと良いでしょう。ブランドコンセプトとアイテムの特性を捉えて選ぶことで、自分に合った香りを見つけられます。
香りの持続性を確認する
香水を選ぶ際の重要なポイントとして、香りの持続性も意識する必要があります。香水には様々な持続時間があり、オードパルファンなら8時間以上、オードトワレなら3時間程度と言われています。
持続時間が長い香水を選べば、つけ直す手間が省けて便利です。一方で短時間でも、好みの香りをその都度楽しめるのがコロンのメリットです。TPOに合わせて使い分けられるのが理想的です。
また香りにもよりますが、一般的にリッチで重めの香りほど持続時間が長めで、さっぱりとした軽い香りは持続時間が短くなる傾向にあります。持続性は個人差もあるので、可能なら実際にお店で試してから選ぶのがおすすめです。
香水選びの際は、自分の生活スタイルやニーズに合わせて、適切な持続時間の香水を選ぶことが大切です。1日にわたって快適に香りを楽しめるよう、持続性もチェックしましょう。
香りの持続性についてより詳細に知りたい方は他の記事でお伝えしていますので、よろしければ以下の記事もご覧ください。
以上が香水の失敗しない選び方5つのポイントです。
これらのポイントを意識しながらご自身に合った香水を探していきましょう。
基本的にはここまでの5つのポイントが香水選びのための重要なポイントですが、その他にも香水選びで大事なポイントがいくつかあるため、お伝えします。
香水は予算内で上手に選びましょう
香水は値段が比較的高価なアイテムです。せっかく気に入った香りを見つけても、予算オーバーでは購入が難しくなってしまいます。そこで、予算内で上手に香水を選ぶコツを押さえておくことが大切です。
まずは目安となる予算を決めましょう。500mlの大ボトルを一度に買うのは予算オーバーになりがちなので、30ml前後のボトルから試していくのがおすすめです。デパートの香水コーナーでは小分けサイズが充実していることが多いです。
また、定番人気商品はふつうサイズでなく、お手頃価格の小型サイズから試せる点もメリットといえます。新作なども小型ボトルから発売されていることが多いので、最新の香りを手軽に試せます。
さらに、オードパルファンの代わりにオードトワレやコロンを選ぶのも予算を抑えるコツ。濃縮度は低めですが、お手頃価格で購入できて気軽に使えるのが魅力です。
このように、予算に合わせて容量やタイプを工夫することで、上手に欲しい香水を手に入れられるはずです。香水は少しずつ試しながら、自分にぴったりの一本を見つけていきましょう。
試香できるなら絶対に試香しておくべき
香水を選ぶ上で、実際に試香することはマストのポイントです。なぜなら香りは個人差が大きく、自分の体質に合った香りかどうかは実際に香りを楽しんでみないと分からないからです。
パッケージやブランドイメージだけで選ぶと失敗する可能性が高まります。同じ香水でも、人によって香りの出方やイメージが大きく異なるのが香水の特徴です。自分の体からにおう香りを確かめながら、ゆっくり時間をかけて吟味することが大切なのです。
試香の際は、手の甲や手首の内側、ひじの内側の血管に近い部分に1,2プッシュずつ香水をつけ、数十分かけてその香りの移り変わりを楽しむことをおすすめします。最初の印象とは違う香り展開になることもあり、時間の経過とともに自分に合うかどうかが分かってくるはずです。
実際にお店で試香しながら選ぶことで、失敗を防ぎ、自分に本当にぴったりの香りを見つけられます。良い香りは見つかれば、記憶に残る体験になるはずです。試香は、ぜひ欠かさずにしっかりと行いましょう。
香水の上手な使い分け方
最後に、香水を上手に使い分ける方法についてポイントをまとめます。
同じ香水を毎日つけ続けるのではなく、シーンや気分に合わせて香りを使い分けるのがおすすめです。例えば、デートや華やかな場面ではフローラルやスパイシーな香り、オフィスではさっぱりとしたグリーン系やシトラス系の香りを選ぶなど、TPOに合わせて変えていくと良いでしょう。
季節感も意識して、春夏は軽やかでフレッシュな香り、秋冬はリッチでスパイシーな香りに変えるなどの使い分けがポイントです。同じ香りでも、時期によって印象が変わるはずです。
さらに、朝と夜、日中と夜のように一日の中でも香りを変えるのも面白い楽しみ方です。香りを重ねていくことで、自分だけの香り作りも可能になります。
このように香水は1本に固執せず、シーン、季節、気分に合わせて上手に使い分けていくことが、香水を120%楽しむポイントだと言えるでしょう。複数の香りを組み合わせながら、あなた自身の香りのスタイルを見つけていってください。